RSS | ATOM | SEARCH
♪Questo♪Momento♪ 第61番「おっさん イン ワンダーランド」
 これも「プルチネッラ」の時に書きましたが、自分で買ったレコードの3枚目は、オーマンディ指揮のチャイコフスキー:交響曲第4番 (CBS*SOCT5) でした。

 ともかく当時 ロシア音楽 (もっぱら管弦楽曲ですが) が大好きでした。



 久しぶりに思い出したのですが、中学2年の時の夏休みの自由研究はロシア音楽についてでした。先生に なぜロシア音楽を選んだのか と聞かれて「かっこいいから」と答えたっけ。



 しかし翌年にはもう興味は他へと広がっていました。中3の時の夏休み自由研究は ベートーヴェンについて。

 前回書きましたように、ムソルグスキーには後年 ルネッサンスがあったのですが、チャイコフスキーにはなく、私はいまだに 交響曲第1〜3番や3つのバレエ音楽をそれほど知らないままなのです。



 しかし 実はチャイコフスキーには大好きな曲が。

 しかも 全体像をよく知らないバレエ音楽に。

 その曲が好きであることは恥ずかしく感じていて、自分の心の中でも隠そうとしていたのですが、4〜5年前くらいでしょうか、ブログで書いたことで、堂々と好きでいいではないかと思えるようになったのです。



 「くるみ割り人形」より 花のワルツ



 女子か!と自分でもつっこみを入れたくなるのですが、しかしこの曲には魔力があるようにすら感じてしまいます。



 8曲からなる組曲はもちろん知っていますが、それを特に好んでいるというわけではありません。

 しかし このワルツは 私をフニャフニャにします。

 昔からというわけではなく、気がつけば、あれ? オレ あの子のこと好きなのか!? という感じでした。



 この曲は、序奏--A--B--A--B--C--D--C--A--B--終結部 という形でしょう。

 フルートなしの管楽合奏による序奏、ハープによる長く華麗なカデンツァ。

 弦楽の静かなブンチャッチャにのせて ホルンとクラリネットによるA主題。

 そして弦楽による主題がB。スラーで繋がれた下降する二部音符と四分音符、その3つセットという単純なメロディですが、管楽器による合いの手付きのこの主題のなんと麗しいことでしょう!

 以上が主部で それが繰り返されますが、その際のAにはフルートの華麗なオブリガートが付いています。まるでいたずら好きの可憐な妖精が飛び回るよう。

 そして中間部。フルートとオーボエによるユニゾンでC主題。弱音のヴァイオリンが あたかも絹糸を紡ぐように自在に飛び回ります。

 その後 チェロの引き摺るようなD主題。チャイコフスキーお得意の詠嘆調の音楽がスパイスの役目をしています。

 しかしヴァイオリンによって優雅なCがすっと帰ってきます。フルートなど管楽器による華麗なオブリガート。

 そして主部が戻ってくる。今度は繰り返しはなく終結部へ。緊張感を孕みながらも トランペットが鳴り響き、絢爛たるクライマックスとなるのです。



 こんなおっさんをおとぎの国に連れて行ってくれる、恐ろしい曲でござんす。



 ***



 先述のブログ記事を書く数年前でしょうか、「レコ芸」の読者からの質問コーナーでだったと思いますが、オーマンディ指揮の「くるみ割り人形」の花のワルツには ヴァイオリンをオクターヴ上げて弾いている部分があるということを知りました。

 ちなみに質問自体はそのことには関係ないもので、回答している評論家がついでに書いたことだったと思います。



 興味をそそられ、その後 購入。CBSへの録音もありますが、私が購入したのは1972年 RCA録音。組曲ではなく抜粋です。

 

 B主題で、確かにヴァイオリンがオクターヴ上げて弾いていました。

 B主題は16小節の繰り返しでできていますが、その繰り返し部分です。

 主部の繰り返し、さらに中間部後の再現部でも同様。



 しかしB主題でのオーマンディのちょっとしたアレンジはそれだけではありませんでした。管楽器の合いの手にピッコロを加えているのです。

 ともに より明るく華やかにする効果というわけですね。



 やや腰が重いのですが、まさしく「フィラデルフィア・サウンド」と呼ばれた 華麗でゴージャスな演奏です。



    





 つい先日、フェリックス・スラットキン (レナードの父) の「くるみ割り人形」組曲 他 (SERPHIM*5 69036) が入荷し、聞いていました。

 私の乙女心(?) をあざ笑うような 直截でドライな演奏に唖然とさせられていたのですが、再現部でのみ、B主題のヴァイオリンをオクターヴ上げて演奏していることに驚きました。ピッコロは加えられていませんが。



 オクターヴ上げ、ひょっとすると 他の録音にもあるのかな?
author:, category:♪この曲の♪ここが好き♪(百曲一所), 01:27
comments(0), -
スポンサーサイト
author:スポンサードリンク, category:-, 01:27
-, -
Comment