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薬師岳登山(2010.8.4〜6)−I (1日目)
ヤフーブログでは大きな画像をご覧いただけます。よろしければ。

 夏山シーズン登山。
 薬師岳は早くから有力候補として挙がったものの、折立から薬師峠キャンプ場までが長いということで 直前までかなり迷っていた。
 結局、8時間かかってもエエやないかと踏ん切りをつける(エアリアマップの参考時間は5時間半)。

 3日夕方実家へ。
 荷物をザックに詰める。
 今回は空気を入れて膨らませることができ、枕部分もあるマットを持って行く。先月ネットで購入したもの。これで寝苦しさはかなり緩和されるのではないかと期待♪ しかし荷物の重量は少し増えることになる。
 結局 ザックの重量は、私 約13.5kg、父 約10kg。プラスそれぞれデジカメ1.5kgほどとあいなった。
 他方、いつもふたつ持って行っているバーナーだが、ガスカートリッジが売っておらず、ひとつしかないというピンチ。われわれが使っているのは一般的なタイプではなかったとは! 父が昔使っていた固形燃料を持っていくことに。

 朝早いので10時過ぎに床に就くが、なかなか寝付けず。

 3時半起床、4時半 実家出発。

 41号線、神岡から有峰に通じているはずの大多和峠経由の道がなぜか通行止となっていて、引き返さねばならないというアクシデント。昔 黒部五郎岳に登るのに使った打保を経由する道に変更。
 飛越トンネルを抜けて富山県に入り、しばらく進んだところに料金所。1800円を支払って、有峰湖東側に沿った道を行く。
 9時、折立駐車場到着。
 草地の広いキャンプ場には2張のテント。

折立キャンプ地(登山口)(標高1356m) 9:30

 登山開始。

 すぐに十三重乃塔、慰霊碑。
 昭和38年1月、愛知大学生13人が遭難し、命を落としたことは山愛好家には有名な話。
 “さんぱち豪雪”としてのちのち語り継がれるほどの最悪の天候であった上、信じられないことに誰も方位磁石を携帯していなかったという。
 よっぽどの自信があったのか知らないが、何度も行っている近所の山でも一応磁石を持っていく者としては(多くの人も同様だと思うが)自殺行為としか思えない。
 しかし実は私、その昔 愛大を受験し合格している。それがわずかな感慨につながっている。

 さて、樹林帯の登り。
 急登と言うほどでもないが、高い段差にちょっとしたアルバイトを要する。また張り出した根も難儀。
 林床にはマイヅルソウ、ショウジョウバカマ、ゴゼンタチバナ、イワハゼ(アカモノ)など多く見られるが実ばかり。

 ※イワハゼ(アカモノ)の実 図鑑に“食べられる”と書いてあったので試してみたが すっぱいだけだった

 咲いているものでは、何といってもツルアリドオシが多かった。その他にキソチドリ、ツルリンドウ。
 三角点が近づいてくると、ミヤマママコナがところどころ群生していた。


 ※ツルアリドオシ 双子のように2輪ずつ花をつけるところが可愛い!


 <父撮影> ※ザックを降ろして撮ったら? と自分でも思ふ… (9:55)


 ※父の膝も特に問題なく まずは快調 (10:35)

 “遅筋”を使うトロトロ登り。できるだけ息が荒くならないように。また休憩をちょこちょこ入れながら。後ろから登ってくれば「お先にどうぞ」。
 8時間かかるの覚悟、われら ドンジリ隊☆

三角点(標高1870m) 12:05


 三角点到着。平らなところでピークという感じではないが、確かに三角点あり。前方の見通しがきくように。
 3時間をみていたが2時間半で来られた。折立登山口から太郎平小屋までの標高差は約1000mだが、その半分をこなしたわけだ。
 ベンチは10基あったか。10人を超える登山者が食事をとったりして休んでいるが、日差しをまともに受けるベンチを避け、わずかな木陰にへばりつくように休んでいる。
 われわれはベンチに。コンビニ弁当を食べる。
 「あっ!」と声を上げる父。
 父が買った弁当はご飯をレンジで温めないといけないタイプだった! 呵呵大笑す。
 私のご飯を分けてあげた(おお、弁当をたかっていた高校時代とは逆!)。
 −12:38 出発
 ここからは高低差が少なくなるので 比較的楽になるはずと、明るい気分。

 木々の中の比較的楽なアップダウンを過ぎると、木枠などで整えられた石の登り道に。とはいえ浮き石があったりして 特段歩きやすいというわけではない。
 やがて後方に有峰湖を望めるようになる。

 沿道にはイワショウブ、イワギキョウ、ミヤマリンドウ、ネバリノギランなどが目を引いた。
 チングルマは花が終わって羽毛状。

 そして白花のリンドウ。これもミヤマリンドウかと思っていたが、どうやらタテヤマリンドウのよう。

 花も可憐だが、つぼみがカラフルなマーブル柄でなんとも可愛い! お菓子か何かみたい☆ 父とともに何枚も写真を撮っていた。


 ※タテヤマリンドウの写真は3枚とも<父撮影> 私のものよりちょーっとばかりだが出来がよかった あくまでちょーっとばかり

 数多く設置されたベンチで小休憩をとりながら、ゆっくり登る。
 われらドンジリ隊だが、結構同じようなペースの方もおられて、数組の登山者とは抜きつ抜かれつに。


 ※とっつぁん 踏ん張る (14:10)


 ※おそらくビンズイ

 ガスってきて冷たい風が吹くように。
 この後 日ざしと交互にガスで曇る。

五光岩ベンチ(標高2196m) 15:00

 北東の方角に五光岩が望めるところ。しかしガスでほとんど見えない。
 三角点からここまで2.4km、標高差は320mほど。2時間を見積もっていたが 2時間20分ほどかかっている。
 しかしここから太郎平までは2Km、標高差は140mほど。なだらかな登りのようで、気分は楽。

 少し進んだところに、チラホラとニッコウキスゲ(ゼンテイカ)が。登山道からやや離れたところには数株の群れも。


 <父撮影> ※肩は痛みを感じるようになってきている(15:20)

 木道が現れるようになったのは五光岩以後の道だったか。歩きやすさは微妙な感じだが、植物を守れるという点でいい。

 やがて、太郎平小屋が見えるように。

 <父撮影> ※右端に写っている休憩中の方は、われらとずっと抜きつ抜かれつしていた“うちわの紳士”。このあと父と10分ほど話し込む。太郎平到着目前だというのに…。(16:10)

太郎平小屋(標高2330m) 16:30
 五光岩ベンチからここまで2時間を予定していたが、父の油売りがあったにもかかわらず 1時間半で到着。

 小屋は宿泊客で賑やか。
 アルバイトの女の子に キャンプ場のことを尋ねる。支払いなどここでするのかと思っていたが、キャンプ場に番がいるとのこと(常駐ではない)。また飲料も売っているということで、早速キャンプ場に向かう。


 <父撮影> ※進行方向逆 私の眺めている方向が薬師岳、キャンプ場方面(北東)

 木道を行く。平坦な道。

 <父撮影> ※明日登る薬師岳方面を眼前にしながら (16:40)

 沿道にはエゾシオガマ。ヨツバシオガマ、ウサギギクなど。

 下りになる頃、キャンプ場を見下ろすように。賑やかな声が聞こえてくる。


 ※ここまで来れば安堵感… (16:45)

薬師峠キャンプ場 17:00

 到着〜! とっつぁん、よくがんばった。
 代金を払って(何泊でもひとり500円のよう)、ビール(350ml 500円)、CCレモン(250ml 300円)を買う。
 疲れた体に炭酸が染み渡るぅ〜

 太郎山方面の登り口、水場・トイレへの道の近くの、大きな平たい石の脇にテントを張る。

 日は沈んで行き、薄暗くなってくると同時に、冷たい風が肌を刺すように。上着を着る。

 夜めしはカップラーメン。前回同様、ヤキブタとメンマをプラス。食後は珈琲。

 19時半頃、横になる。長袖シャツ、セーター、パッチ着用。
 おニューのマット、さすがにただのマットとは違う。

 ※左 私、右 父
 父は全体を膨らませたが、私は枕部分のみ。
 わたしはすぐ眠ったが、枕部分を膨らましすぎなのだろう、何度も枕から頭がずり落ちて、そのたびに枕に頭を戻していた。

 23時半頃、目が覚める。尿意あり。
 トイレに行くのは寒いし面倒くさいが、その代わりの満天の星空の楽しみがある。ミルキィ・ウェイも見られた。しかし毎度感じることだが、実際に見えているものとは思えないような、ちょっと怖い感じもするような、不思議な光景だ。

 翌日はいよいよ薬師岳山頂へ。
author:, category:papageno, 21:42
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-, 2010/08/12 7:05 AM