最近入荷した ブルックナー:交響曲第4番 ザンデルリング指揮 バイエルン放送響の94年ライヴ録音。PROFIL*PH05020 を試し聞きしていてビックリ。
冒頭46秒くらい (19小節目)、ホルンに代わってフルートが入るところ、音が抜けているのです。
楽譜はその部分のフルートパートを抜き出したものですが、オレンジの印をつけた部分がなく、2音目から5音目に繋がっています。
自然な繋がり具合なので、ひょっとして特殊な版があるのか? とも。しかしザンデルリングが使用しているのは 一般的な1878/80年の第2版です。
ディスクに問題があるのでもなく、やはり編集ミスのよう。
交響曲第4番『ロマンティック』 ザンデルリング&バイエルン放送響
HMVのサイトを覗いてみますと、何の記載もなく販売されていますね。14件ものユーザーレビュー (みな 5つ星評価!) がありますが、誰も音の欠落に触れていません。
どうなっているんだ… と。
しかし その点に触れているサイトがありました!
HMVは一旦廃盤にした と書かれていますから、今はちゃんとした盤が再発売されているのでしょう。
それにしても キングインターナショナルの宣伝文句、「冒頭、弦のトレモロに乗って静かに浮かび上がる、深く息の長いホルンのソロ。ここから始まる最初の5分を聴けばたちどころに、この演奏がいかにとんでもないかお分かりいただけるはず。」という言葉は欠落盤からのもののよう。
そのサイトのかたも書かれていますが、よりによって なんと皮肉な言葉でしょうか。
再発前の欠落盤が中古で出回っている可能性もあるでしょうから、どうぞご注意くださいませ。