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アンナ・モッフォの思い出
 おととい出品した フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」

 アイヒホルン指揮; モッフォ,ドナート(S)他  内EURODISC(2CD)のコメント。



☆大変ユニークな演奏。アイヒホルンの指揮はまったくメルヘン的ではありません。それとアンナ・モッフォのまるでカルメンのように妖艶なヘンゼル、天才学者のようなフィッシャー-ディースカウの父親。

 一方、ヘレン・ドナートの可憐な女の子そのものという感じのグレーテル、クリスタ・ルートヴィヒの迫真の演技を思わせる魔女。

 それに短い1曲だけながら、明るく快活に、まるで跳ねるようなルチア・ポップの暁の精! 当時32歳、まさしく歌手として暁でした (ちなみに眠りの精を歌うアーリーン・オジェーも同い年)。

 ファーストチョイスには向かない弱点もありながら、無視できない楽しみのある録音です。

 オペラマニアにはモッフォとF-ディースカウも逆に面白いのですから。なお私はモッフォのファンで、いくつも録音を持っています。そしてF-ディースカウには大いなる尊敬の念。



☆2006年3月のモッフォの死去を受けて発売されたシリーズの1枚。ブックレット裏表紙には、おそらくオリジナルLPの裏表紙と思われる、歌手達の顔写真が掲載されたデザインになっているのが嬉しいところです。

 それにしてもこのようなシリーズがCD化されたことは不思議な気がします。と申しますのも、CD時代もモッフォの録音は国内盤であまり発売されていませんでしたし、また 私がオペラを聞き始め、モッフォに興味を持った高校時代(LP時代の最後)も同様でした。…話が長くなりそうなので、この続きは次回のメルマガに書くことにいたします。



  ***



 ということで今回は アンナ・モッフォに関しての昔話を。



 オペラを聞き始めた高校時代(LP時代の最後)、モッフォという美人ソプラノ歌手がいたということを知り、関心を持ったのですが、当時 国内盤ではほとんど発売がありませんでした。

 カタログに2枚掲載されていたオペラ・アリア集のうちのレギュラープライスのほうを購入。



 しかし そのジャケット写真に見るモッフォは オバンくさい髪型に分厚いつけまつげ。まったく好みではありませんでした。



 しかしハスキー気味で やや暗く セクシーな歌声にオドロキ。

 好きだったグルベローヴァやフレーニのきれいな歌とはまったく違っていて新鮮に感じたのです。



 しかし 他のレコードを買おうとも ない。

 シュヴァルツコップが伯爵夫人として参加しているという目玉があり、昔は定番だったジュリーニの「フィガロの結婚」でさえ当時 国内盤では現役でなかったと思います(モッフォはスザンナ)。

 ひょっとすると、発売されていたものの 高くて手が出なかっただけだったかな?



 私は「レコ芸」の質問コーナーに投稿。

 入手可能なモッフォの録音を教えてください、と。



 回答者は出谷啓氏。−またまた登場!



 海外盤でなら手に入ると ディスク番号まで記して、丁寧にご回答いただきました。

 そういえば、先日 出谷氏について書いた際は この時のことは思い出してなかったなぁ。



 ジュリーニの「フィガロ」はそれから2年ほど後の浪人時代、中古LPで購入。

 その時 一緒にモッフォの「トラヴィアータ」も(それとクリュイタンスの「カルメン」)。



 大学時代に入って「カルメン」(国内CD)、「リゴレット」「ファルスタッフ」(輸入LP)などなど…。



 そういえば、レコード屋に勤めていた頃に、オペラ好きのお客さんと話をしていて、モッフォの「チャルダーシュ侯爵夫人」のビデオで発売されているが、ベータなので買えないという話をすると、後日 VHSにダビングしたものをいただいたということがありました。

 持っているということをおっしゃていなかったので、大変驚きました。





 時は進んで 2006年。

 とある中古CD屋の店頭でセットものLPが1000円で投げ売りされていました。

 そこに美しいモッフォのジャケット写真。「ルチア」でした。

 プレートル指揮ではなく、映画用に録られたチラーリオ指揮のほう。

 

 ダンボールに無造作に入れられていたものとは思えない 大変きれいな状態。いい買い物でした。



 そのこととともにモッフォ賛を、当時やっていたヤフーブログに書いたのですが、なんとその1週間後にモッフォが亡くなったのです。

 ブログ記事を書いたのが2006年3月3日、死去は3月10日。

 やりとりをしていたオペラファンのかたがコメントで知らせてくれたのですが、驚くべきタイミングに背筋が凍る思いがしたものです。





 時々思い出しては 彼女の個性的な歌声を楽しんでおります。

 中古LPではドビュッシー歌曲集なんて珍しいものを見つけ、買ったことも。

 しかし よく知られた「オーヴェルニュの歌」を中心とした ストコフスキーとのアルバムの購入は遅かった。

 パリの美人が南仏の田舎に越してきたという感じの「オーヴェルニュ」もユニークな聞きものながら、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」は 色気と憂い、夜の雰囲気が最高! クラシックというジャンルを越えた名唱という気がします。

 私はスザンナというキャラクターが大好きなこともあって、モッフォといえば 結局のところ、ジュリーニの「フィガロ」が一番好きなのですが、広く勧められるのは(彼女の個性を手っ取り早く聞いてもらうなら)この「ヴォカリーズ」でしょう。



  こりゃきれいな写真だなぁ



 ***



 モッフォに関するレコ芸への質問ですが、葉書を投函してから 確か2ヶ月ほどして載りました。

 レコ芸発売日、学校帰りに本屋に寄り、買う前に自分の質問が載っていることを確認。駅まで一緒に帰っていた彼女に見せたのです。



 その時 彼女が「あまりいいこと書いてないよ」と言った。



 私が読む前に彼女が読み、モッフォのレコードの入手は難しいと書いてあることを教えてくれたのだったと思います。



 なんと懐かしい話…。

 久しぶりにそんなことを思い出しましたが、彼女と付き合っていたということは 高校2年の時ですね。

 1982年だと思います。当時のレコ芸をお持ちのかた、見つけてコピーしていただけたら嬉しいです。



 彼女は一時 合唱部に入っていて、ヴィヴァルディのグローリアの「cum sancto spiritu」を歌ったことがあったのですね。

 コルボのLPを持っていて知っていた私は、彼女とそれを一緒に歌うのが好きでした。冒頭部分だけですが。

 ですからこの曲となると、高校時代の淡い恋を思い出すのです。



 モッフォの話から 余計なことを書いてしまいました…。
author:, category:ongaku-kan, 22:37
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